結婚内祝いの準備って、最初は何から始めればいいのか本当に迷いますよね。私も入籍した時、「お祝いをいただいたらお返しをしなくちゃ」とは思っていたものの、相場やタイミング、のしの書き方など、わからないことだらけで夜中まで調べていた記憶があります。
特に最近は、式を挙げないカップルも増えているし、職場一同からのお祝いや連名でのお祝いなど、従来のマナー本だけでは対応しきれないケースも多いんですよね。実際に私の周りでも「これってどうすればいいの?」という声をよく聞きます。
そういえば先日、友人から「金額がわからないお祝いをもらったんだけど、いくら返せばいいかわからなくて困ってる」という相談を受けました。こういう現実的な悩みって、意外と多いんです。
この記事では、結婚式場でのプランナー経験も踏まえながら、2025年の最新事情に合わせた結婚内祝いの正しい贈り方をお伝えしていきます。基本的なマナーから、ちょっと特殊なケースへの対応まで、実際に役立つ情報をまとめました。
・相場は「いただいた金額の半分から3分の1」で関係性により調整が必要
・のしは「内祝」と書き、贈る時点での姓を使用するのが一般的
・式を挙げない場合や職場一同への対応も感謝の気持ちを込めて丁寧に
- 1. 結婚内祝いの基本とタイミング|いつまでに贈るべきか
- ➤ 内祝いとお返しの違いとは
- ➤ 式なし・入籍のみの場合の内祝いマナー
- 2. 結婚内祝いの相場と金額の決め方
- ➤ 関係性別の相場目安と計算方法
- ➤ 金額不明のお祝いへの対応策
- 3. のしと表書きの正しい書き方
- ➤ 連名でいただいた場合ののし対応
- ➤ 職場一同への内祝いマナー
- 4. よくある質問(FAQ)
- ➤ 内祝いはいつまでに贈ればいいですか?
- ➤ お祝いの金額がわからない場合はどうする?
- ➤ 連名でお祝いをいただいた場合の内祝いは?
- ➤ 式を挙げない場合でも内祝いは必要?
- ➤ 職場一同からのお祝いにはどう対応する?
- ➤ のしに書く名前は旧姓?新姓?
- 5. この記事のまとめ
結婚内祝いの基本とタイミング|いつまでに贈るべきか
結婚内祝いのタイミングについて、「いつまでに贈ればいいの?」という質問を本当によく受けます。基本的なルールはあるものの、最近は働き方や結婚のスタイルも多様化しているので、昔ながらのマナーだけでは対応しきれない場面も増えているんです。
まず大前提として、結婚内祝いは「お祝いをいただいてから1ヶ月以内」が基本とされています。でも実際のところ、お祝いをいただくタイミングもバラバラですし、特に式を挙げない場合は「いつから1ヶ月なの?」という疑問も出てきますよね。私自身も、入籍の報告をした後に続々とお祝いをいただいて、対応に追われた経験があります。
内祝いとお返しの違いとは
そもそも「内祝い」と「お返し」って、厳密には意味が違うってご存知でしたか?本来の内祝いは、自分の家のお祝い事を親しい人におすそ分けするという意味だったんです。つまり、お祝いをもらったからお返しするのではなく、こちらから喜びを分けるという考え方。
でも現代では、この区別はほとんどなくなっていて、「お祝いのお返し」として内祝いを贈るのが一般的になっています。私も最初はこの違いを知らなくて、確か親戚の伯母に教えてもらったんですが、「今は同じ意味で使われているから、そんなに神経質にならなくても大丈夫よ」と言われて安心した記憶があります。
まあ、言葉の由来を知っておくのは興味深いですが、実際の準備では「感謝の気持ちを込めたお返し」として考えれば十分だと思います。大切なのは、お祝いをいただいた方への感謝をきちんと伝えることですからね。
式なし・入籍のみの場合の内祝いマナー
最近特に多いのが、この「式を挙げない場合の内祝い」についての相談です。
出典:厚生労働省の人口動態統計
によると、近年は結婚スタイルの多様化が進んでおり、従来の結婚式を挙げないカップルも増加傾向にあります。
入籍のみの場合でも、お祝いをいただいたら基本的には内祝いをお贈りするのがマナーです。ただし、タイミングの起点が曖昧になりがちなので、私がおすすめしているのは「入籍の報告をした日」を基準にすることです。
実際に私の友人で、入籍のみのカップルがいたんですが、その時は入籍届を出した翌月に親族や友人に報告して、そこからお祝いをいただいた順に1ヶ月以内で内祝いを準備していました。「式がないから楽かと思ったけど、意外と大変だった」って笑いながら話していましたね。
式を挙げない場合は、むしろお祝いをくださった方への感謝をより丁寧に表現したいものです。お礼状にも「ささやかながら内祝いをお贈りします」という一文を添えると、気持ちが伝わりやすくなります。
結婚内祝いの相場と金額の決め方
結婚内祝いの金額設定って、本当に悩ましいですよね。私もプランナー時代、「いくらぐらいが適正なの?」という質問を数え切れないほど受けました。基本的には「いただいた金額の半分から3分の1」が目安とされていますが、実際はもう少し複雑なんです。
特に困るのが、現金以外のお祝いをいただいた場合。商品券やギフト、品物などは金額の見当がつかないことも多くて、「これっていくらぐらいなんだろう?」って悩んでしまいますよね。そういえばこの前、友人が「デパートの包装紙だから高そうだけど、実際の値段がわからなくて困った」って相談してきたことがありました。
結婚内祝いの相場を決める時は、相手との関係性や地域の慣習も考慮する必要があります。一律に「半返し」と決めてしまうより、相手の立場や気持ちを考えた金額設定の方が、結果的に喜んでもらえることが多いんです。
関係性別の相場目安と計算方法
関係性によって相場を変えるのは、今では当たり前になってきています。私が現場で見てきた一般的な目安をお伝えすると、以下のような感じです。
関係性 | いただいた金額 | 内祝い目安 | ポイント |
---|---|---|---|
親・兄弟姉妹 | 5万円〜10万円 | 3分の1程度 | 甘えても良い関係 |
親戚・親族 | 3万円〜5万円 | 2分の1程度 | 礼儀を重視 |
職場上司 | 1万円〜3万円 | 2分の1程度 | 今後の関係も考慮 |
友人・同僚 | 1万円〜3万円 | 2分の1程度 | 気を遣わせない程度 |
この表を見てもらうとわかるように、親や兄弟など身内に対しては少し甘えても良いとされています。逆に、職場関係や親戚には、きちんと半返しをするのが無難ですね。
ただし、これはあくまで目安です。私が担当したある新婦さんは、「お世話になった上司には、金額より気持ちを込めたい」ということで、少し予算を上げて上質なものを選んでいました。結果的に、その上司からとても喜ばれていたので、やっぱり相手のことを思って選ぶのが一番大切なんだなと感じました。
金額不明のお祝いへの対応策
これ、本当によくある悩みなんです。特に最近は、おしゃれなラッピングで包装されたギフトや、ブランドの紙袋に入った商品など、一見して値段がわからないものも多いですよね。
私がおすすめしている対応策をいくつかご紹介しますね。まず、可能であれば同じブランドの店舗やオンラインショップで似たような商品の価格を調べてみること。完全に同じものでなくても、だいたいの相場感はつかめます。
また、贈ってくださった方の普段の傾向も参考になります。いつも気前よくプレゼントをくださる方なら高額の可能性が高いし、控えめな方なら手頃な価格帯かもしれません。私の経験では、3,000円、5,000円、10,000円あたりが境界線になることが多いので、その辺りで判断することが多いです。
うろ覚えなんですが、確かギフト業界の相場として、友人からの結婚祝いは5,000円〜15,000円程度が一般的とされていたと思います。詳しくは覚えてないんですが、この範囲で考えて、内祝いは2,500円〜7,500円程度で設定すれば大きく外れることはないでしょう。
どうしても判断に迷う場合は、少し多めに見積もって内祝いを準備するのが安全です。「少なすぎて失礼」よりも「丁寧で嬉しい」と思ってもらえる方が、今後の関係も良好に保てますからね。
のしと表書きの正しい書き方
結婚内祝いののし書きって、意外と細かいルールがあって最初は戸惑いますよね。私も新人プランナーの頃は、お客様から「のしってどう書けばいいの?」と聞かれるたびに、先輩に確認していた記憶があります。特に最近は、連名でお祝いをいただくケースや、職場一同からのお祝いなど、従来のマナー本にはあまり載っていないパターンも増えているんです。
のしの基本的な書き方は、水引は「結び切り」を選んで、表書きは「内祝」または「結婚内祝」と書きます。そして下段には新郎新婦の名前を書くのですが、ここで「旧姓で書くべき?新姓で書くべき?」という疑問が出てくるんですよね。
結論から言うと、内祝いを贈る時点での姓で書くのが一般的です。つまり、入籍後に贈るなら新姓で問題ありません。ただし、職場など旧姓で通している場合は、相手が混乱しないよう配慮が必要なこともあります。
連名でいただいた場合ののし対応
連名でお祝いをいただいた場合の内祝い、これって本当に悩みますよね。私が現場で見てきた中でも、「夫婦連名でいただいたけど、内祝いは1つでいいの?それとも2つ?」という質問をよく受けました。
基本的には、連名でいただいた場合は1つの内祝いで問題ありません。ただし、のしの書き方に工夫が必要です。いただいた時の連名に対して、こちらも連名でお返しするのがマナーとされています。
具体的には、「田中太郎・花子様」からいただいた場合、のしには「佐藤太郎・花子」と書きます。新郎の名前を右側、新婦の名前を左側に書くのが一般的ですね。私が担当したお客様の中には、「連名だと字が小さくなりそうで心配」という方もいましたが、最近は印字技術も向上しているので、きれいに仕上がることがほとんどです。
ちょっと話がそれるんですが、この前親戚の結婚式で、のしに両家の姓を併記している内祝いを見かけました。「田中・佐藤太郎・花子」みたいな感じで。詳しくは聞けなかったんですが、地域によってはそういう書き方もあるのかもしれませんね。
職場一同への内祝いマナー
職場一同からのお祝いへの対応、これも現代ならではの悩みですよね。
出典:総務省統計局の家計調査年報
によると、職場での冠婚葬祭に関する支出パターンも多様化しており、従来のマナーでは対応しきれないケースが増えています。
職場一同からお祝いをいただいた場合、個別にお返しするのは現実的ではありませんよね。一般的には、みんなで分けられるお菓子や食べ物を「お礼」として職場に持参するのがスマートです。のしには「御礼」と書いて、下段には自分たちの名前を書きます。
私がプランナー時代に見てきた成功例では、個包装のお菓子を人数分より少し多めに用意して、「心ばかりの品ですが、皆さんでお召し上がりください」というメッセージカードを添えていました。その時は確か30人ぐらいの部署だったんですが、35個入りのお菓子を選んで、休みの方の分も考慮していたのが印象的でした。
金額的には、いただいたお祝いの金額を人数で割って、その半額程度を目安にすると良いでしょう。例えば、20人で30,000円のお祝いなら、一人当たり1,500円なので、その半額の750円×20人分で15,000円程度の品物を選ぶ感じです。
まあ、職場の雰囲気や関係性によっても変わってくるので、あまり神経質にならずに、感謝の気持ちが伝わるものを選べば大丈夫だと思います。同僚に「どんな感じがいいかな?」と相談してみるのも一つの方法ですよね。
詳しくは【結婚式引き出物に人気のカード型カタログギフト3品を徹底解説】も参考にしてください
こちらでは、職場関係への贈り物選びのコツについても触れられているので、参考になるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
内祝いはいつまでに贈ればいいですか?
基本的には、お祝いをいただいてから1ヶ月以内に贈るのがマナーとされています。でも私の経験では、少し遅れても2ヶ月以内であれば大丈夫なことが多いです。大切なのは、遅れる場合はお詫びの一言を添えることですね。「お礼が遅くなり申し訳ございません」という気持ちを伝えれば、相手にも理解してもらえると思います。
お祝いの金額がわからない場合はどうする?
これ、本当によくある悩みです。私がおすすめしているのは、同じブランドの商品をネットで調べてみることです。完全に同じものじゃなくても、だいたいの相場感はつかめます。どうしてもわからない場合は、3,000円、5,000円、10,000円のどの価格帯かを推測して、その半額で内祝いを準備するのが無難ですね。迷った時は少し多めに見積もった方が安全だと思います。
連名でお祝いをいただいた場合の内祝いは?
連名でいただいた場合は、基本的に1つの内祝いで大丈夫です。夫婦連名なら1世帯として考えるのが一般的ですね。ただし、のしには相手の連名に対してこちらも連名で書くのがマナーです。「田中太郎・花子様」からいただいたら、「佐藤太郎・花子」という感じで書きます。私が見てきた中では、この方法で失礼に当たったケースはありませんでした。
式を挙げない場合でも内祝いは必要?
はい、式を挙げない場合でもお祝いをいただいたら内祝いは必要です。むしろ、式がない分、お祝いをくださった方への感謝をより丁寧に表現したいものですよね。入籍の報告をした日を起点に考えて、1ヶ月以内を目安に準備すれば良いでしょう。お礼状には「ささやかながら内祝いをお贈りします」という一文を添えると気持ちが伝わります。
職場一同からのお祝いにはどう対応する?
職場一同からのお祝いには、みんなで分けられるお菓子や食べ物でお礼するのが一般的です。個包装のものを人数分より少し多めに用意して、「心ばかりの品ですが、皆さんでお召し上がりください」というメッセージを添えます。金額は、いただいたお祝いを人数で割った半額程度が目安です。のしには「御礼」と書いて、自分たちの名前を入れます。
のしに書く名前は旧姓?新姓?
内祝いを贈る時点での姓で書くのが基本です。入籍後なら新姓で問題ありません。ただし、職場で旧姓を使っている場合など、相手が混乱する可能性がある時は配慮が必要です。そういう場合は、お礼状に「旧姓:○○」と一言添えるか、カッコ内に旧姓を併記する方法もあります。私の経験では、相手のことを考えた配慮があれば、どちらでも問題になることはありませんでした。
この記事のまとめ
結婚内祝いの正しい贈り方について、基本的なマナーから現代的なケースへの対応まで詳しくお伝えしました。私がプランナー時代から感じているのは、形式よりも「相手への感謝の気持ち」が一番大切だということです。
タイミングについては、お祝いをいただいてから1ヶ月以内が基本ですが、式を挙げない場合は入籍の報告日を起点に考えれば良いでしょう。金額の相場は「いただいた金額の半分から3分の1」が目安ですが、関係性によって調整することも大切です。
のしの書き方では、基本的に「内祝」と書いて、贈る時点での姓を使用します。連名でいただいた場合は連名でお返しし、職場一同からのお祝いにはみんなで分けられる品物でお礼するのがスマートです。
金額不明のお祝いや職場関係など、従来のマナーだけでは判断しにくいケースも増えていますが、相手の立場に立って考えれば自然と答えが見えてくるものです。完璧を求めすぎず、感謝の気持ちを込めて準備すれば、きっと相手にも喜んでもらえるはずです。
結婚内祝いは、新しい人生のスタートに際して、お世話になった方々への感謝を形にする大切な機会です。この記事が、皆さんの心のこもった内祝い選びの参考になれば嬉しいです。