「引き出物って、みんな同じものを渡せばいいの?」「親族と友人で分けるって聞いたけど、どうやって決めるの?」
結婚式の準備を進めていると、こんな疑問にぶつかりませんか?私も当時、引き出物の選び方で本当に迷いました。特に「贈り分け」については、「気を遣いすぎても変だし、でも失礼になったら困るし…」って、夜中まで悩んだことを覚えています。
実は最近の結婚式では、引き出物贈り分けが主流になってきているんです。でも、いざやろうと思うと「どのくらい価格差をつけていいの?」「マナー違反にならない?」という不安も出てきますよね。
私自身、式場のプランナーとして多くの新郎新婦をサポートしてきた経験から言うと、贈り分けは相手への配慮を示す素敵な方法だと思います。ただし、やり方を間違えると逆効果になることも…。
この記事では、引き出物贈り分けの基本的な方法から具体的な相場感、失敗しないマナーまで、実際の現場で見てきた事例も交えながらお話ししていきます。あなたの結婚式準備の参考になれば嬉しいです。
・相場は親族7,000円~10,000円、友人3,000円~5,000円程度で、ご祝儀額の約10%が目安
・見た目で差がつかない工夫(包装統一・カード型活用)と年配ゲストへの配慮がマナーの基本
・金額より「この人に喜んでもらいたい」という気持ちが大切で、無理に贈り分けしなくても問題なし
- 1. 引き出物の贈り分けって何?基本的な考え方と最近の傾向
- ➤ 贈り分けが主流になった背景と理由
- ➤ 一律で渡すスタイルとの違いとメリット
- 2. 引き出物贈り分けの相場と価格帯の決め方
- ➤ 親族・友人・上司別の相場目安
- ➤ ご祝儀額に応じた引き出物の価格設定
- 3. 失敗しない贈り分けの方法とマナー
- ➤ 関係性による分け方のポイント
- ➤ 見た目で差がつかない工夫と注意点
- 4. よくある質問(FAQ)
- ➤ 贈り分けは失礼にあたりませんか?
- ➤ 親族と友人でどのくらい価格差をつけるべき?
- ➤ 贈り分けがバレないようにする方法は?
- ➤ 贈り分けしない方がいい場合はありますか?
- ➤ 年配の方への贈り分けで注意すべき点は?
- ➤ 引き出物の品数も変えるべきですか?
- 5. この記事のまとめ
引き出物の贈り分けって何?基本的な考え方と最近の傾向
引き出物贈り分けについて、まずは基本的な考え方からお話ししますね。贈り分けというのは、ゲストとの関係性や立場に応じて、引き出物の内容や価格を変えて渡すことです。
そういえば、私が担当したある新婦さんが「昔の結婚式って、みんな同じ引き出物だったんですよね?」って聞いてこられたことがあるんです。確かにひと昔前は、全員に同じものを渡すのが一般的でした。でも今は、ゲストそれぞれへの感謝の気持ちを込めて、個別に配慮するスタイルが増えているんですよ。
この変化の背景には、結婚式に対する価値観の変化があります。形式的な記念品よりも、「この人に喜んでもらえるものは何だろう」という個人的な思いやりを重視する傾向が強まっているんです。実際、ゲストからも「自分のことを考えて選んでくれたんだな」って感じてもらえることが多いですね。
贈り分けが主流になった背景と理由
贈り分けが主流になってきた理由、これは本当にいくつかあるんです。まず一番大きいのは、ご祝儀の金額が人によって違うということ。親族なら5万円、友人なら3万円といった感じで、いただく金額に差があるのに、お返しが同じっていうのも変な話ですよね。
私が式場で働いていた頃、よく新郎新婦から「伯父さんには10万円もいただいたのに、同じ引き出物でいいんでしょうか?」って相談されました。そういう時は「ご祝儀に見合ったお返しをするのは、むしろ礼儀ですよ」ってお答えしていました。
それに、最近はゲストの年齢層も幅広いことが多いんです。20代の友人と70代の祖父母では、喜ばれるものって全然違いますからね。一律で同じものを渡すより、それぞれに合わせた方が喜んでもらえるのは当然かもしれません。
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024
によると、引き出物で贈り分けを行うカップルは全体の約60%に上るそうです。つまり、今や贈り分けは特別なことではなく、むしろ一般的な配慮になっているということなんです。
一律で渡すスタイルとの違いとメリット
一律で渡すスタイルと贈り分けの違い、これを表にまとめてみますね。
項目 | 一律スタイル | 贈り分けスタイル |
---|---|---|
準備の手間 | 簡単 | やや複雑 |
ゲストの満足度 | 普通 | 高い |
予算調整 | 固定 | 柔軟 |
気遣いの伝わりやすさ | 普通 | 高い |
トラブルリスク | 低い | 注意が必要 |
この表を見ると、贈り分けの方が手間はかかりますが、その分メリットも大きいことがわかります。
私が印象に残っているのは、ある新郎さんが親族用に少し高価な引き出物を用意されたときのことです。式後に伯母様から「あの子、本当に気が利くわね」って褒められているのを聞いて、ああ、こういう配慮って伝わるんだなって思いました。
ただし、贈り分けにはコツがあります。あまりに露骨に差をつけると、かえって気まずい思いをさせてしまうこともあるんです。そのあたりのバランスが大事なんですよね。
引き出物贈り分けの相場と価格帯の決め方
引き出物贈り分けで一番悩むのが「いくらぐらいの差をつけていいの?」という価格設定ですよね。私もプランナー時代、これは本当によく相談を受けました。正直に言うと、明確な決まりがあるわけではないんですが、一般的な目安や考え方があるんです。
基本的な考え方として、いただくご祝儀の約10%程度を引き出物の目安にするという方法があります。でも、これもあくまで目安で、地域や家庭によって考え方は様々なんですよね。
そういえば、この前担当したカップルで、最初は「親族も友人も同じでいいかな」って言ってたんですが、いざご祝儀の相場を聞いて「これは差をつけないと申し訳ない」って気持ちが変わられた方がいました。やっぱり実際に金額を見ると、贈り分けの必要性を感じる人が多いみたいです。
ただ、価格差をつけすぎるのも考えもの。あまりに露骨だと、受け取る側も気を遣ってしまいますからね。このあたりのバランス感覚が重要なんです。
親族・友人・上司別の相場目安
具体的な相場感について、私の経験も踏まえてお話ししますね。一般的には以下のような価格帯が目安とされています。
これはあくまで目安なんですが、だいたいこのくらいの幅で考える方が多いですね。
私が担当したある式では、新婦さんが「祖母にはお世話になったから、ちょっと特別にしたい」って、12,000円相当の引き出物を用意されたことがありました。そのお気持ち、とても素敵だなって思いましたよ。
ただ、注意したいのは地域差です。関東と関西では相場感が違うことがありますし、地方によっては独特の慣習があることも。うろ覚えなんですが、東北の一部では親族向けにかなり豪華なものを用意する地域もあったような気がします。迷ったときは、地元の年配の方に相談してみるといいかもしれませんね。
ご祝儀額に応じた引き出物の価格設定
ご祝儀額を基準にした価格設定、これは結構合理的な方法だと思います。一般的には、ご祝儀の10%程度が目安とされていますが、実際はもう少し柔軟に考えてもいいんじゃないかと思います。
たとえば、友人から3万円のご祝儀をいただいた場合、10%だと3,000円。でも引き菓子や縁起物も含めると、トータルで5,000円程度になることが多いですね。親族で5万円いただいた場合は、メインの引き出物だけで5,000円、トータルで7,000円~8,000円といった感じでしょうか。
まあ、あまり細かく計算しすぎると疲れちゃうので、ざっくりとした目安として考えるのがいいと思います。大切なのは、相手に「ちゃんと考えてくれたんだな」って伝わることですからね。
出典:総務省統計局の家計調査年報
によると、冠婚葬祭への支出は年々変化しており、より効率的で心のこもった贈り方が求められているようです。
そうそう、最近はKIZUNAのようなカード型引き出物サービスも人気で、価格帯に応じてカードのデザインを変えられるんです。これなら贈り分けもスマートにできて便利ですよ。
失敗しない贈り分けの方法とマナー
贈り分けの方法とマナー、これが一番気をつけたいポイントなんです。私も現場で、「良かれと思ってやったことが逆効果になった」という場面を何度か見てきました。贈り分けは相手への配慮なのに、やり方を間違えると失礼になってしまうこともあるんですよね。
基本的には、「相手に喜んでもらいたい」という気持ちがあれば大丈夫なんですが、ちょっとしたコツを知っておくと安心です。特に大事なのは、見た目で差がつかないようにすることと、年配の方への配慮ですね。
あ、そうそう、この前こんなことがありました。新郎新婦が親族用に特別な引き出物を用意されたんですが、包装や袋のデザインを統一していたので、当日は誰も気づかなかったんです。でも後日、中身を見た親族の方から「こんなに気を遣ってくれて」って感謝の連絡があったそうで。これこそ、上手な贈り分けだなって思いました。
逆に失敗例もあって…。ある式で、明らかに包装の大きさや豪華さが違う引き出物があって、会場でちょっとざわついてしまったことがありました。悪気はなかったんでしょうけど、配慮が足りなかったかもしれませんね。
関係性による分け方のポイント
関係性による分け方、これは意外と奥が深いんです。単純に「親族」「友人」で分けるだけでなく、もう少し細かく考えてみると良いかもしれません。
私がお勧めしているのは、まずゲストリストを見ながら「この人にはどんなものが喜ばれるかな」って想像してみることです。たとえば、お子さんがいる家庭なら家族で楽しめるもの、一人暮らしの友人なら実用的なものといった具合に。
ちなみに、職場関係の方には無難なものを選ぶのが安心です。あまり個性的すぎると、受け取る側も困ってしまうかもしれませんからね。
一番大切なのは、その人のことを思って選んだということが伝わることだと思います。金額の高い安いよりも、「あなたのことを考えて選びました」という気持ちが大事なんですよね。
見た目で差がつかない工夫と注意点
これ、本当に大事なポイントなんです。贈り分けの一番の注意点は、当日会場で「あの人と私の引き出物、明らかに違う」って気づかれてしまうこと。せっかくの配慮が、かえって気まずい思いをさせてしまいます。
私がいつもアドバイスしているのは、以下のような工夫です
特にカード型の引き出物は、見た目では全く違いがわからないので贈り分けには最適ですね。
そういえば、ある新婦さんが「友人同士で引き出物を見せ合うかもしれないから心配」って相談されたことがありました。そのときは、友人グループの中では同じランクのものにして、親族とだけ差をつけることをお勧めしました。同じテーブルに座る人たちは、できるだけ同じ内容にしておく方が安心ですよね。
まあ、神経質になりすぎる必要はないんですが、ちょっとした配慮で印象が変わるのも事実です。「みんなに喜んでもらいたい」という気持ちを大切にしつつ、スマートに贈り分けができるといいですね。
詳しくは【引き出物カードのおすすめまとめ】も参考にしてください
よくある質問(FAQ)
贈り分けは失礼にあたりませんか?
これ、本当によく聞かれる質問なんです。結論から言うと、贈り分けは失礼どころか、むしろ相手への配慮を示す行為として受け取られることが多いですよ。
私の経験では、「同じものを一律で渡すより、自分のことを考えて選んでくれた」って喜ばれることの方が圧倒的に多いです。ただし、やり方には注意が必要で、露骨に差をつけたり、当日バレバレな状況は避けた方がいいですね。
大切なのは、贈り分けをする理由です。「あなたに喜んでもらいたいから」という気持ちが伝われば、失礼になることはないと思います。
親族と友人でどのくらい価格差をつけるべき?
価格差については、だいたい1.5倍~2倍程度が目安でしょうか。具体的には、友人に5,000円程度なら親族には7,000円~10,000円といった感じです。
ただ、あまり細かく計算しすぎる必要はありません。私だったら、「この人にはちょっと良いものを」という気持ちで自然に選ぶかもしれませんね。金額よりも、その人に合ったものを選ぶことの方が大切だと思います。
KIZUNAなら価格帯に応じてカードデザインも変えられるので、自然な贈り分けができて便利ですよ。
贈り分けがバレないようにする方法は?
一番効果的なのは、包装や袋を統一することです。中身が違っても、見た目が同じなら当日は気づかれません。
あとは、カード型の引き出物を活用するのもおすすめです。カード1枚なので見た目では全く差がわからないし、ゲストが後日自分で商品を選ぶので、それぞれに合ったものを選んでもらえます。
私が担当した式では、受付での渡し方も工夫して、できるだけ比較されないようなタイミングで配布していました。
贈り分けしない方がいい場合はありますか?
ゲストの人数が少なくて、みんなが顔見知りの場合は、贈り分けしない方がいいかもしれません。特に家族中心の小さな式では、一律の方が無難なことも。
あとは、両家の親御さんが「全員同じものにしてほしい」って希望される場合ですね。地域によっては、贈り分けを良しとしない風習もありますから、事前に相談しておくと安心です。
迷ったときは、無理に贈り分けしなくても大丈夫。「みんなに喜んでもらえるもの」を一つ選ぶのも立派な選択だと思います。
年配の方への贈り分けで注意すべき点は?
年配の方は、格式や体裁を重んじる傾向があるので、あまりカジュアルすぎるものは避けた方がいいかもしれません。定番の品や、老舗ブランドのものを選ぶと安心ですね。
それと、「なぜこれを選んだのか」が伝わりやすいものがいいと思います。たとえば、和風のお菓子や伝統的な食器など、年配の方に馴染みのあるものを選ぶと喜ばれることが多いです。
ただ、最近の年配の方は意外とモダンな感覚をお持ちの方も多いので、決めつけすぎない方がいいかもしれませんね。迷ったら、その方のお子さんなど、近い関係の方に相談してみるのも一つの方法です。
引き出物の品数も変えるべきですか?
品数については、基本的には統一した方が無難だと思います。3品セットなら全員3品、2品なら全員2品という感じで。
ただし、中身の充実度で差をつけることは可能です。たとえば、同じ3品セットでも、メインギフトのグレードを変えたり、引き菓子の種類を変えたりという方法があります。
品数を変えると、どうしても見た目で差がついてしまうので、できれば内容で調整する方がスマートだと思いますよ。
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この記事のまとめ
引き出物贈り分けについて、基本的な考え方から具体的な方法まで、私の経験も交えながらお話ししてきました。改めて整理すると、贈り分けは相手への思いやりを示す素敵な方法だということがわかりますよね。
重要なポイントをまとめると、まず相場については親族が7,000円~10,000円、友人が3,000円~5,000円程度が目安です。ただし、これはあくまで参考で、その人との関係性や地域の慣習を考慮して調整することが大切です。
方法については、見た目で差がつかない工夫が何より重要です。包装を統一したり、カード型ギフトを活用したりして、スマートに贈り分けできるといいですね。マナーとしては、あまり露骨に差をつけすぎず、受け取る側の気持ちを考慮することが基本です。
私が現場で見てきた中で一番大切だと感じるのは、「この人に喜んでもらいたい」という気持ちです。金額の高い安いよりも、その思いが伝わることが何より重要なんじゃないでしょうか。
贈り分けに迷いがある方も、完璧を求めすぎず、できる範囲で相手のことを思って選んでみてください。きっと、その気持ちは伝わるはずです。あなたの結婚式が、ゲストの皆さんにとっても素敵な思い出になりますように。