| 関係性 | 想定ご祝儀 | 引き出物相場目安 |
|---|---|---|
| 両親 | 10万〜30万円 | 不要〜10,000円 |
| 祖父母 | 5万〜10万円 | 7,000〜10,000円 |
| 叔父叔母(夫婦) | 5万〜10万円 | 7,000〜10,000円 |
| いとこ | 3万〜5万円 | 5,000〜7,000円 |
| 兄弟姉妹 | 5万〜10万円 | 5,000〜8,000円 |
ただし、これは全国的な目安であって、地域によってはもっと高い場合も低い場合もあります。例えば、北陸地方では引き出物を豪華にする傾向があり、関東より相場が高めになることも。逆に、親族間で「形式的なものは省こう」と話し合って、全員一律で簡素化するケースもあります。
あなたの地域やご家庭ではどうでしょうか?迷ったときは、両親に「うちの親戚は引き出物にこだわる方?」と聞いてみるのが一番確実ですよ。
両親への引き出物の考え方と相場
「両親に引き出物は必要?」という質問、実はよく聞かれます。結論から言うと、両親への引き出物は「必要な場合」と「不要な場合」があるんです。
ポイントは、結婚式の主催者が誰かということ。新郎新婦主催の結婚式なら、両親はゲストの立場になるので引き出物を用意することが多いです。一方、両親が主催者(招待状の差出人が両家の親名義)の場合は、両親は「もてなす側」なので引き出物を用意しないこともあります。
最近は新郎新婦主催が増えているので、両親にも引き出物を用意するケースが多くなっていますね。金額は、いただくご祝儀が高額になりがちなので、10,000円程度を目安にするカップルが多いです。でも、両親に相談して「そんなの気にしなくていいよ」と言われたら、引き出物ではなく別の形でお礼をすることもあります。
私が印象に残っているのは、あるカップルが「引き出物の代わりに、新婚旅行のお土産を奮発します」と両親に伝えていたケース。形式にとらわれず、お互いが納得できる方法を選ぶのも素敵だなと思いました。結局のところ、両親との関係性や普段のコミュニケーションが大切なんですよね。
祖父母への引き出物相場と選び方
祖父母への引き出物は、7,000円〜10,000円程度が相場です。祖父母は孫の結婚を心から喜んでくれる存在で、ご祝儀も高額になることが多いですよね。
ただ、祖父母への引き出物で気をつけたいのが「実用性」と「軽さ」です。高齢になると、重いものや使い道が限られるものは負担になることも。タオルや食器などの定番品も良いですが、好きなものを選んでもらえるカタログギフトやカード型引き出物が喜ばれることも増えています。
あと、祖父母世代は「孫の顔を見られるだけで嬉しい」という方も多いので、引き出物の金額以上に、当日の感謝の言葉や後日のお礼状で気持ちを伝えることも大切にしてほしいなと思います。
私が担当したある式では、新婦が祖母に「子どもの頃、おばあちゃんにもらった着物で前撮りしました」と伝えながら引き出物を渡していたんです。祖母は涙を流して喜んでいらっしゃいました。引き出物そのものよりも、そういう一言が何より嬉しいものなんだなと実感した瞬間でしたね。
叔父叔母・おじおばへの引き出物相場
叔父叔母(夫婦)への引き出物相場は、7,000円〜10,000円程度が一般的です。ご祝儀は夫婦で5万円〜10万円程度が多いので、それに見合った金額設定ですね。
ここで悩むのが、「叔父叔母の中で金額に差をつけていいの?」という点。例えば、普段から仲良くしている叔父叔母と、年に数回しか会わない叔父叔母がいる場合、同じでいいのか迷いますよね。
基本的には、叔父叔母間では同じ金額にするのが無難です。結婚式の場で「あの家は高いものをもらった」「うちは安かった」となると、後々の親族関係に影響することも。ただし、叔父叔母間でもご祝儀額に明らかな差がある場合は、お返しの意味も込めて差をつけることもあります。
私がこれまで担当してきた中で、叔父叔母への引き出物選びで一番気を使っていたのは「両家のバランス」ですね。新郎側の叔父叔母と新婦側の叔父叔母で、明らかに差がつかないようにする配慮が大切。どちらかの親族から「あっちの家ばかり優遇されている」と思われないよう、両親同士で事前にすり合わせておくことをおすすめしています。
いとこ・兄弟姉妹への引き出物相場
いとこへの引き出物相場は5,000円〜7,000円程度、兄弟姉妹は5,000円〜8,000円程度が目安です。
いとこは年齢や関係性によってご祝儀額が変わりやすいので、相場にも幅があります。独身のいとこと、家族で出席するいとこでは当然違ってきますしね。
兄弟姉妹については、「家族だから引き出物はいらない」という考え方もあれば、「しっかりお返しをしたい」という考え方もあります。これは各家庭の文化や、普段の関係性によって違うので、必要に応じて両親に相談してみるのがおすすめです。私の経験上、既婚の兄弟姉妹には引き出物を用意し、独身で実家暮らしの場合は親と一緒にするケースが多いですね。
ちなみに、いとこの中でも「幼い頃から仲良しで、自分の結婚式にも来てほしいと思っている」という関係性なら、少し奮発するのもアリかもしれません。逆に、疎遠なら相場通りで大丈夫。要は「この人との関係をこれからも大切にしたい」という気持ちが反映されていれば、どんな金額でも失礼にはなりませんよ。
贈り分けの上手なやり方と注意点
関係性によって金額を変える「贈り分け」。最近では多くのカップルが取り入れていますが、「バレたらどうしよう」と不安に思う方も多いですよね。
贈り分けは、決して失礼なことではありません。いただいたご祝儀に見合ったお返しをするという意味で、むしろ丁寧な対応とも言えます。ただし、やり方を間違えると「自分のは安物だった」と思われてしまう可能性も。上手に贈り分けするためのポイントを押さえておきましょう。
実際、私がプランナーとして関わった中でも、贈り分けをしているカップルは7〜8割いらっしゃいます。「全員同じにしたら、ご祝儀3万円の友人と10万円の叔父が同じになってしまう」という声は本当に多いんですよね。気持ちとしては差をつけたい、でもバレたら気まずい...そんな悩みを抱える方がほとんどです。
贈り分けで失敗しないための3つのルール
実際に贈り分けを行う際、押さえておきたいルールがあります。私がプランナーとしてアドバイスしてきた経験から、特に大切な3つをお伝えしますね。
1つ目は「外見で差がわからないようにする」こと。同じサイズの紙袋を使う、同じブランドのカタログギフトで価格帯だけ変えるなど、見た目では判断できない工夫が必要です。
2つ目は「同じテーブルのゲストは同じ金額にする」こと。披露宴では同じテーブルの人が引き出物を見比べることも。隣の人と明らかに違うと気まずい思いをさせてしまいます。
3つ目は「カード型引き出物を活用する」こと。カード1枚で完結するので、外見ではまったく差がわかりません。2025年現在、約38%のカップルがカード型を選んでいるというデータもあり、贈り分けのしやすさも人気の理由のひとつなんです。
2025年トレンド|カード型引き出物が選ばれる理由
ここ数年で急速に普及しているのが、カード型引き出物です。従来の「品物を持ち帰る」スタイルから、「カードを受け取り、後日好きな商品を選んで自宅に届けてもらう」スタイルへ。特に2025年は、ゼクシィの調査でも38%のカップルがカード型を選択しているという結果が出ています。
なぜここまで人気が出ているのか?それは、新郎新婦にもゲストにも、メリットが多いからなんです。「重い引き出物を持って帰るのが大変だった」「結局使わないものをもらってしまった」という従来の引き出物への不満を、カード型はうまく解消してくれるんですよね。
カード型引き出物のメリットと注意点
カード型引き出物の最大のメリットは、やはり「ゲストの負担軽減」ですよね。結婚式から帰るときに重い荷物を持たなくていい、自分の好きなものを選べる、自宅に届くから持ち帰る心配がない。特に親族は遠方から来ることも多いので、この利便性は大きなポイントです。
私が担当した結婚式で、遠方から飛行機で来られた叔母様が「帰りの荷物が軽くて助かったわ」とおっしゃっていたのが印象的でした。従来の引き出物だと、手提げ袋いっぱいの荷物を抱えて長時間移動することになりますからね。特に高齢の親族には、この配慮が喜ばれるんです。
新郎新婦側にもメリットがあります。例えばKIZUNAなら、3,750円〜10,125円の価格帯で、持ち込み料不要、後払い対応、未使用分は返金保証あり。親族によって金額を変える贈り分けも、カードの見た目では判断できないので自然に行えます。
ただし、注意点もあります。年配の親族の中には、スマートフォン操作が苦手な方もいらっしゃいます。その場合は、代理注文サービスがあるサービスを選んだり、事前に使い方を説明しておくと安心です。また、「当日手にできる品物がないのは寂しい」という声もあるので、引き菓子だけは当日お渡しするという方法を取るカップルもいますよ。
高額ご祝儀をいただいた場合の対応
親族からは、10万円以上の高額なご祝儀をいただくことも珍しくありません。祖父母や叔父叔母から「お祝いだから」と30万円、50万円をいただいた...というケースも。そんなとき、引き出物だけでお返しするのは現実的じゃないですよね。
「え、50万円の引き出物って何を選べばいいの?」と焦ってしまう気持ち、よくわかります。でも安心してください。高額ご祝儀の場合は、引き出物とは別のルールがあるんです。
高額ご祝儀の場合、引き出物は通常どおり(1万円程度)を用意し、別途「内祝い」としてお返しを贈るのが一般的です。結婚式後1ヶ月以内を目安に、いただいた金額の1/3〜1/2程度の品物を贈ります。
矢野経済研究所のギフト市場調査でも、高額ご祝儀へのお返しは「引き出物とは別に内祝いを贈る」という回答が増加傾向にあるとのこと。
出典:矢野経済研究所「ギフト市場に関する調査(2024年)」
こちらをクリック!例えば10万円をいただいたなら、引き出物1万円+内祝い3万円程度というイメージですね。ただし、親族の場合は「そんなに気を遣わなくていい」と言われることも多いので、両親を通じて相手の意向を確認するのがベストです。
私の経験では、「内祝いは気持ちだけでいいから、新生活に使いなさい」と言ってくださる祖父母も少なくありません。その場合は無理に高額なお返しをせず、感謝の手紙を添えた心のこもった品物を贈るという選択もアリですよ。大切なのは、金額よりも感謝の気持ちが伝わることですから。
親族への引き出物で喜ばれるギフトの特徴
親族への引き出物、何を選べば喜ばれるのか悩みますよね。私がプランナーとして多くのカップルと話してきた中で感じるのは、「相手のことを考えて選んだ」ということが伝わるかどうかが大切だということ。
世代によって好まれるものは違います。祖父母世代は実用的なタオルや食品、叔父叔母世代は少し贅沢なグルメカタログや有名ブランドの品、いとこ世代は自分で選べるカタログやカード型が人気です。どの世代にも共通して言えるのは、「あまりに奇抜なもの」より「上質な定番品」のほうが喜ばれやすいということですね。
結局のところ、「この人にはこれが合うかな」と考えて選んだものは、金額以上に気持ちが伝わるものです。
もし何を選んでいいかわからないときは、カタログギフトやカード型引き出物がおすすめです。「選ぶ楽しみ」をプレゼントできるので、好みがわからない親族にも安心して贈れますよ。最近は高級グルメからインテリア、体験ギフトまで幅広いジャンルを扱うカタログも増えているので、どの世代にも喜ばれやすいんです。
よくある質問(FAQ)
両親にも引き出物は必要?
結婚式の主催者が誰かによります。新郎新婦主催なら用意し、両親主催なら不要なことも。両家に確認するのが確実です。
親族ごとに金額を変えても失礼にならない?
叔父叔母間は同額が無難です。ただしご祝儀額に明確な差がある場合は、お返しの意味で変えることもあります。
カード型引き出物は年配の親族にも喜ばれる?
代理注文に対応したサービスを選べば安心です。新郎新婦が代わりに注文したり、事前に操作方法を伝えておく方法もあります。
10万円のご祝儀へのお返しはどうする?
引き出物は通常どおり用意し、結婚式後1ヶ月以内にいただいた金額の1/3程度を内祝いとして別途贈るのが一般的です。
贈り分けがバレないようにするには?
同じサイズの袋を使う、カード型引き出物を選ぶ、同じテーブルのゲストは同額にするなどの工夫で自然に対応できます。
この記事のまとめ
親族への引き出物は、関係性によって相場が異なります。両親は主催者か否かで判断、祖父母・叔父叔母は7,000円〜10,000円、いとこ・兄弟は5,000円〜8,000円が目安です。贈り分けをする際は外見で差がわからない工夫を。2025年は38%がカード型を選択しており、贈り分けのしやすさからも注目されています。高額ご祝儀には、引き出物とは別に内祝いでお返しを。大切なのは、それぞれの親族のことを考えて選ぶことです。
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親族への引き出物って、本当に悩みますよね。「両親にはいくらくらいが妥当なの?」「祖父母と叔父叔母で金額を変えていいのかな」「そもそも贈り分けってバレないかな…」なんて、私も結婚式の準備をしていた頃はずっとモヤモヤしていました。
実は、ウェディングプランナーとして15年以上現場に立ってきた経験から言うと、親族への引き出物選びで悩む新郎新婦さんは本当に多いんです。友人ゲストとは違って、親族は今後もずっとお付き合いが続く方々。だからこそ、「失礼があったらどうしよう」という不安が大きくなるんですよね。
この記事では、関係性別の相場を早見表で整理するとともに、2025年に38%のカップルが選んでいるカード型引き出物の活用術もお伝えします。贈り分けのコツや高額ご祝儀への対応も含めて、親族みんなに喜ばれる引き出物選びのヒントをお届けしますね。最後まで読んでいただければ、きっと自信を持って引き出物を選べるようになりますよ。
・祖父母・叔父叔母は7,000〜10,000円が目安
・贈り分けは外見で差がわからない工夫が必須
・2025年は38%がカード型引き出物を選択
- 1. 親族への引き出物が必要な理由と基本の考え方
- ➤ ご祝儀と引き出物の関係性を理解しよう
- ➤ 親族だからこそ気をつけたいマナーのポイント
- 2. 関係性別の引き出物相場|早見表で一目瞭然
- ➤ 両親への引き出物の考え方と相場
- ➤ 祖父母への引き出物相場と選び方
- ➤ 叔父叔母・おじおばへの引き出物相場
- ➤ いとこ・兄弟姉妹への引き出物相場
- 3. 贈り分けの上手なやり方と注意点
- ➤ 贈り分けで失敗しないための3つのルール
- 4. 2025年トレンド|カード型引き出物が選ばれる理由
- ➤ カード型引き出物のメリットと注意点
- 5. 高額ご祝儀をいただいた場合の対応
- 6. 親族への引き出物で喜ばれるギフトの特徴
- 7. よくある質問(FAQ)
- ➤ 両親にも引き出物は必要?
- ➤ 親族ごとに金額を変えても失礼にならない?
- ➤ カード型引き出物は年配の親族にも喜ばれる?
- ➤ 10万円のご祝儀へのお返しはどうする?
- ➤ 贈り分けがバレないようにするには?
- 8. この記事のまとめ
親族への引き出物が必要な理由と基本の考え方
そもそも「親族に引き出物って必要なの?」という疑問を持つ方も少なくありません。確かに、家族だから…という考え方もあるかもしれませんが、結論から言うと、親族への引き出物は基本的に必要です。
引き出物は、結婚式に来てくださったゲストへの「感謝の気持ち」と「ご祝儀へのお礼」を形にしたもの。親族であっても、時間を割いて出席してくれたこと、お祝いの気持ちを届けてくれたことに対するお返しとして贈るのがマナーなんですよね。
実際、私が担当した結婚式で「親族だから引き出物はなしでいいかな」と考えていた新郎新婦さんがいらっしゃったんですが、後日「叔母から”引き出物がなかったのね”と言われてしまった」と連絡があったことがあります。親族だからこそ、マナーをしっかり見られることもあるんだなと痛感した出来事でした。
ただ、両親については「主催者側」として考えるケースもあり、その場合は引き出物を用意しないこともあります。このあたりは地域や家庭によって考え方が分かれるところなので、事前に両家で認識を合わせておくことが大切ですね。

ご祝儀と引き出物の関係性を理解しよう
引き出物の相場を考える上で、まず押さえておきたいのがご祝儀との関係性です。一般的に、引き出物の金額目安は「いただいたご祝儀の10%程度」と言われています。
例えば、ご祝儀5万円なら引き出物は5,000円前後、10万円なら10,000円前後が目安ということですね。でも、これはあくまで目安であって、絶対的なルールではありません。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、引き出物の総額(引き出物・引き菓子・縁起物の合計)の平均は1人あたり約6,000円〜7,000円程度。
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024(リクルートブライダル総研)
親族の場合はご祝儀額が高くなることが多いので、友人ゲストより少し高めに設定するカップルが多いんです。でも、「高ければ高いほど良い」というわけでもなくて、相手の負担にならない金額設定も大切なポイントですよ。
実は以前、あるお客様から「祖父に高級な食器セットを贈ったら、”こんな高いもの、使いどころがない”と言われてしまった」という話を聞いたことがあります。気持ちを込めて選んだものでも、相手の生活スタイルに合っていないと喜ばれないこともあるんですよね。金額だけでなく、「この人なら何が嬉しいかな」という視点も大切にしてほしいなと思います。
親族だからこそ気をつけたいマナーのポイント
親族への引き出物選びで意外と見落としがちなのが、「家ごとの慣習」なんです。地域や家によって、引き出物に対する考え方がけっこう違うことがあります。
私がプランナーとして関わったケースで印象的だったのが、新郎側の親族は「引き出物は実用的なものを」という考え方、新婦側は「記念に残るものを」という考え方で、どちらに合わせるか悩まれていたカップルがいらっしゃいました。
こうした配慮が、後々の親族関係にも影響してくるんですよね。
ちなみに、最近は事前に「引き出物は何がいい?」と直接聞くカップルも増えています。特に仲の良い親族であれば、「重いものは避けてほしい」「カタログで好きなものを選びたい」など具体的な希望を聞けることも。マナーを守りつつも、柔軟に対応するのが2025年流といえるかもしれませんね。
関係性別の引き出物相場|早見表で一目瞭然
さて、ここからは具体的な相場について見ていきましょう。親族といっても、両親・祖父母・叔父叔母・いとこなど、関係性はさまざま。それぞれのご祝儀相場と引き出物相場を早見表にまとめました。
| 関係性 | 想定ご祝儀 | 引き出物相場目安 |
|---|---|---|
| 両親 | 10万〜30万円 | 不要〜10,000円 |
| 祖父母 | 5万〜10万円 | 7,000〜10,000円 |
| 叔父叔母(夫婦) | 5万〜10万円 | 7,000〜10,000円 |
| いとこ | 3万〜5万円 | 5,000〜7,000円 |
| 兄弟姉妹 | 5万〜10万円 | 5,000〜8,000円 |
ただし、これは全国的な目安であって、地域によってはもっと高い場合も低い場合もあります。例えば、北陸地方では引き出物を豪華にする傾向があり、関東より相場が高めになることも。逆に、親族間で「形式的なものは省こう」と話し合って、全員一律で簡素化するケースもあります。
あなたの地域やご家庭ではどうでしょうか?迷ったときは、両親に「うちの親戚は引き出物にこだわる方?」と聞いてみるのが一番確実ですよ。

両親への引き出物の考え方と相場
「両親に引き出物は必要?」という質問、実はよく聞かれます。結論から言うと、両親への引き出物は「必要な場合」と「不要な場合」があるんです。
ポイントは、結婚式の主催者が誰かということ。新郎新婦主催の結婚式なら、両親はゲストの立場になるので引き出物を用意することが多いです。一方、両親が主催者(招待状の差出人が両家の親名義)の場合は、両親は「もてなす側」なので引き出物を用意しないこともあります。
最近は新郎新婦主催が増えているので、両親にも引き出物を用意するケースが多くなっていますね。金額は、いただくご祝儀が高額になりがちなので、10,000円程度を目安にするカップルが多いです。でも、両親に相談して「そんなの気にしなくていいよ」と言われたら、引き出物ではなく別の形でお礼をすることもあります。
私が印象に残っているのは、あるカップルが「引き出物の代わりに、新婚旅行のお土産を奮発します」と両親に伝えていたケース。形式にとらわれず、お互いが納得できる方法を選ぶのも素敵だなと思いました。結局のところ、両親との関係性や普段のコミュニケーションが大切なんですよね。
祖父母への引き出物相場と選び方
祖父母への引き出物は、7,000円〜10,000円程度が相場です。祖父母は孫の結婚を心から喜んでくれる存在で、ご祝儀も高額になることが多いですよね。
ただ、祖父母への引き出物で気をつけたいのが「実用性」と「軽さ」です。高齢になると、重いものや使い道が限られるものは負担になることも。タオルや食器などの定番品も良いですが、好きなものを選んでもらえるカタログギフトやカード型引き出物が喜ばれることも増えています。
あと、祖父母世代は「孫の顔を見られるだけで嬉しい」という方も多いので、引き出物の金額以上に、当日の感謝の言葉や後日のお礼状で気持ちを伝えることも大切にしてほしいなと思います。
私が担当したある式では、新婦が祖母に「子どもの頃、おばあちゃんにもらった着物で前撮りしました」と伝えながら引き出物を渡していたんです。祖母は涙を流して喜んでいらっしゃいました。引き出物そのものよりも、そういう一言が何より嬉しいものなんだなと実感した瞬間でしたね。
叔父叔母・おじおばへの引き出物相場
叔父叔母(夫婦)への引き出物相場は、7,000円〜10,000円程度が一般的です。ご祝儀は夫婦で5万円〜10万円程度が多いので、それに見合った金額設定ですね。
ここで悩むのが、「叔父叔母の中で金額に差をつけていいの?」という点。例えば、普段から仲良くしている叔父叔母と、年に数回しか会わない叔父叔母がいる場合、同じでいいのか迷いますよね。
基本的には、叔父叔母間では同じ金額にするのが無難です。結婚式の場で「あの家は高いものをもらった」「うちは安かった」となると、後々の親族関係に影響することも。ただし、叔父叔母間でもご祝儀額に明らかな差がある場合は、お返しの意味も込めて差をつけることもあります。
私がこれまで担当してきた中で、叔父叔母への引き出物選びで一番気を使っていたのは「両家のバランス」ですね。新郎側の叔父叔母と新婦側の叔父叔母で、明らかに差がつかないようにする配慮が大切。どちらかの親族から「あっちの家ばかり優遇されている」と思われないよう、両親同士で事前にすり合わせておくことをおすすめしています。
いとこ・兄弟姉妹への引き出物相場
いとこへの引き出物相場は5,000円〜7,000円程度、兄弟姉妹は5,000円〜8,000円程度が目安です。
いとこは年齢や関係性によってご祝儀額が変わりやすいので、相場にも幅があります。独身のいとこと、家族で出席するいとこでは当然違ってきますしね。
兄弟姉妹については、「家族だから引き出物はいらない」という考え方もあれば、「しっかりお返しをしたい」という考え方もあります。これは各家庭の文化や、普段の関係性によって違うので、必要に応じて両親に相談してみるのがおすすめです。私の経験上、既婚の兄弟姉妹には引き出物を用意し、独身で実家暮らしの場合は親と一緒にするケースが多いですね。
ちなみに、いとこの中でも「幼い頃から仲良しで、自分の結婚式にも来てほしいと思っている」という関係性なら、少し奮発するのもアリかもしれません。逆に、疎遠なら相場通りで大丈夫。要は「この人との関係をこれからも大切にしたい」という気持ちが反映されていれば、どんな金額でも失礼にはなりませんよ。
贈り分けの上手なやり方と注意点
関係性によって金額を変える「贈り分け」。最近では多くのカップルが取り入れていますが、「バレたらどうしよう」と不安に思う方も多いですよね。
贈り分けは、決して失礼なことではありません。いただいたご祝儀に見合ったお返しをするという意味で、むしろ丁寧な対応とも言えます。ただし、やり方を間違えると「自分のは安物だった」と思われてしまう可能性も。上手に贈り分けするためのポイントを押さえておきましょう。
実際、私がプランナーとして関わった中でも、贈り分けをしているカップルは7〜8割いらっしゃいます。「全員同じにしたら、ご祝儀3万円の友人と10万円の叔父が同じになってしまう」という声は本当に多いんですよね。気持ちとしては差をつけたい、でもバレたら気まずい…そんな悩みを抱える方がほとんどです。

贈り分けで失敗しないための3つのルール
実際に贈り分けを行う際、押さえておきたいルールがあります。私がプランナーとしてアドバイスしてきた経験から、特に大切な3つをお伝えしますね。
1つ目は「外見で差がわからないようにする」こと。同じサイズの紙袋を使う、同じブランドのカタログギフトで価格帯だけ変えるなど、見た目では判断できない工夫が必要です。
2つ目は「同じテーブルのゲストは同じ金額にする」こと。披露宴では同じテーブルの人が引き出物を見比べることも。隣の人と明らかに違うと気まずい思いをさせてしまいます。
3つ目は「カード型引き出物を活用する」こと。カード1枚で完結するので、外見ではまったく差がわかりません。2025年現在、約38%のカップルがカード型を選んでいるというデータもあり、贈り分けのしやすさも人気の理由のひとつなんです。
2025年トレンド|カード型引き出物が選ばれる理由
ここ数年で急速に普及しているのが、カード型引き出物です。従来の「品物を持ち帰る」スタイルから、「カードを受け取り、後日好きな商品を選んで自宅に届けてもらう」スタイルへ。特に2025年は、ゼクシィの調査でも38%のカップルがカード型を選択しているという結果が出ています。
なぜここまで人気が出ているのか?それは、新郎新婦にもゲストにも、メリットが多いからなんです。「重い引き出物を持って帰るのが大変だった」「結局使わないものをもらってしまった」という従来の引き出物への不満を、カード型はうまく解消してくれるんですよね。

カード型引き出物のメリットと注意点
カード型引き出物の最大のメリットは、やはり「ゲストの負担軽減」ですよね。結婚式から帰るときに重い荷物を持たなくていい、自分の好きなものを選べる、自宅に届くから持ち帰る心配がない。特に親族は遠方から来ることも多いので、この利便性は大きなポイントです。
私が担当した結婚式で、遠方から飛行機で来られた叔母様が「帰りの荷物が軽くて助かったわ」とおっしゃっていたのが印象的でした。従来の引き出物だと、手提げ袋いっぱいの荷物を抱えて長時間移動することになりますからね。特に高齢の親族には、この配慮が喜ばれるんです。
新郎新婦側にもメリットがあります。例えばKIZUNAなら、3,750円〜10,125円の価格帯で、持ち込み料不要、後払い対応、未使用分は返金保証あり。親族によって金額を変える贈り分けも、カードの見た目では判断できないので自然に行えます。
ただし、注意点もあります。年配の親族の中には、スマートフォン操作が苦手な方もいらっしゃいます。その場合は、代理注文サービスがあるサービスを選んだり、事前に使い方を説明しておくと安心です。また、「当日手にできる品物がないのは寂しい」という声もあるので、引き菓子だけは当日お渡しするという方法を取るカップルもいますよ。
高額ご祝儀をいただいた場合の対応
親族からは、10万円以上の高額なご祝儀をいただくことも珍しくありません。祖父母や叔父叔母から「お祝いだから」と30万円、50万円をいただいた…というケースも。そんなとき、引き出物だけでお返しするのは現実的じゃないですよね。
「え、50万円の引き出物って何を選べばいいの?」と焦ってしまう気持ち、よくわかります。でも安心してください。高額ご祝儀の場合は、引き出物とは別のルールがあるんです。
高額ご祝儀の場合、引き出物は通常どおり(1万円程度)を用意し、別途「内祝い」としてお返しを贈るのが一般的です。結婚式後1ヶ月以内を目安に、いただいた金額の1/3〜1/2程度の品物を贈ります。
矢野経済研究所のギフト市場調査でも、高額ご祝儀へのお返しは「引き出物とは別に内祝いを贈る」という回答が増加傾向にあるとのこと。
出典:矢野経済研究所「ギフト市場に関する調査(2024年)」
例えば10万円をいただいたなら、引き出物1万円+内祝い3万円程度というイメージですね。ただし、親族の場合は「そんなに気を遣わなくていい」と言われることも多いので、両親を通じて相手の意向を確認するのがベストです。
私の経験では、「内祝いは気持ちだけでいいから、新生活に使いなさい」と言ってくださる祖父母も少なくありません。その場合は無理に高額なお返しをせず、感謝の手紙を添えた心のこもった品物を贈るという選択もアリですよ。大切なのは、金額よりも感謝の気持ちが伝わることですから。

親族への引き出物で喜ばれるギフトの特徴
親族への引き出物、何を選べば喜ばれるのか悩みますよね。私がプランナーとして多くのカップルと話してきた中で感じるのは、「相手のことを考えて選んだ」ということが伝わるかどうかが大切だということ。
世代によって好まれるものは違います。祖父母世代は実用的なタオルや食品、叔父叔母世代は少し贅沢なグルメカタログや有名ブランドの品、いとこ世代は自分で選べるカタログやカード型が人気です。どの世代にも共通して言えるのは、「あまりに奇抜なもの」より「上質な定番品」のほうが喜ばれやすいということですね。
結局のところ、「この人にはこれが合うかな」と考えて選んだものは、金額以上に気持ちが伝わるものです。
もし何を選んでいいかわからないときは、カタログギフトやカード型引き出物がおすすめです。「選ぶ楽しみ」をプレゼントできるので、好みがわからない親族にも安心して贈れますよ。最近は高級グルメからインテリア、体験ギフトまで幅広いジャンルを扱うカタログも増えているので、どの世代にも喜ばれやすいんです。

よくある質問(FAQ)
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両親にも引き出物は必要?
結婚式の主催者が誰かによります。新郎新婦主催なら用意し、両親主催なら不要なことも。両家に確認するのが確実です。
親族ごとに金額を変えても失礼にならない?
叔父叔母間は同額が無難です。ただしご祝儀額に明確な差がある場合は、お返しの意味で変えることもあります。
カード型引き出物は年配の親族にも喜ばれる?
代理注文に対応したサービスを選べば安心です。新郎新婦が代わりに注文したり、事前に操作方法を伝えておく方法もあります。
10万円のご祝儀へのお返しはどうする?
引き出物は通常どおり用意し、結婚式後1ヶ月以内にいただいた金額の1/3程度を内祝いとして別途贈るのが一般的です。
贈り分けがバレないようにするには?
同じサイズの袋を使う、カード型引き出物を選ぶ、同じテーブルのゲストは同額にするなどの工夫で自然に対応できます。
この記事のまとめ
親族への引き出物は、関係性によって相場が異なります。両親は主催者か否かで判断、祖父母・叔父叔母は7,000円〜10,000円、いとこ・兄弟は5,000円〜8,000円が目安です。贈り分けをする際は外見で差がわからない工夫を。2025年は38%がカード型を選択しており、贈り分けのしやすさからも注目されています。高額ご祝儀には、引き出物とは別に内祝いでお返しを。大切なのは、それぞれの親族のことを考えて選ぶことです。
