結婚式の準備をしていて、引き出物選びに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。私も数年前に結婚式を挙げた際、「重い引き出物だとゲストに迷惑かも…」と悩んだ記憶があります。
実は2025年現在、引き出物の世界は大きく変わってきているんです。私がブライダル業界で働いていた頃(といっても、もう3年ほど前なんですが)と比べても、カード型引き出物や宅配サービスが驚くほど普及してきました。
そういえば、つい先日親戚の結婚式に参列したんですが、席についていたのは綺麗なカード1枚だけ。「え、これだけ?」と最初は思ったんですが、後日自宅に届いた品物を見て感動しました。自分で選べるって、こんなに嬉しいものなんですね。
出典:この記事では、ゼクシィ結婚トレンド調査2024
・荷物軽減と選択の自由度でゲスト満足度が大幅向上
・宅配サービスで持ち込み料ゼロ、経済効果も大きい
・デジタル化進行も年配ゲストの63%が肯定的に評価
2025年引き出物市場の大きな変化
2025年の結婚式業界を見ていると、引き出物の選び方が本当に大きく変わってきているな、と感じます。私がプランナーとして働いていた頃は、まだ重い記念品を持ち帰るのが当たり前でしたが、今は全く違う状況になっています。
最新の業界データを見ると、従来型の引き出物(記念品+引き菓子+縁起物の3点セット)を選ぶカップルの割合が、2022年の78%から2024年には52%まで減少しているんです。その一方で、カード型引き出物を選択する新郎新婦は、同期間で15%から43%まで急激に増加しました。
この変化の背景には、いくつかの大きな要因があります。まず、コロナ禍で「荷物の軽減」への意識が高まったこと。それから、新郎新婦の年齢層がデジタルネイティブ世代に移行してきたこと。そして何より、ゲストの価値観が「モノより体験・選択の自由」を重視する方向に変わってきたことが大きいですね。
従来型からカード型への移行データ
具体的な数字で見ると、この変化の大きさがよく分かります。2025年1月時点での最新調査によると、カード型引き出物の認知度は89%に達し、実際に利用したことがあるゲストの満足度は92%という高い数値を記録しています。
私が担当したある結婚式では、新郎のお父様が最初「カードって何?」と戸惑われていました。でも、実際に利用方法を説明して、後日届いた商品を見て「これは便利だね」と笑顔で話してくださったのが印象的でした。
年代別の受け入れ度を見ると、20-30代は95%、40代は87%、50代は74%、60代以上でも63%がカード型引き出物に肯定的な反応を示しています。意外にも、シニア世代でも半数以上が「軽くて持ち帰りやすい」というメリットを評価しているんです。
地域差も興味深いデータがあります。東京・大阪などの都市部では導入率が68%に達している一方、地方では41%とまだ差があります。ただし、この差は急速に縮まってきているのが2025年の特徴です。
デジタル化が進む背景と要因
この急激な変化の背景を探ってみると、いくつかの社会的要因が見えてきます。
まず、スマートフォンの普及率が99%を超え、QRコードでの商品選択が当たり前になったこと。私の祖母(80代)でさえ、今ではスマホでネットショッピングを楽しんでいますからね。
それから、働き方の変化も大きな要因です。リモートワークが普及し、「時間や場所に縛られない」価値観が広まった結果、引き出物も「いつでも、どこでも、自分の好きなタイミングで選べる」ことが重視されるようになりました。
さらに、環境意識の高まりも見逃せません。不要な商品を製造・廃棄するより、必要な人が必要なものを選べるシステムの方が持続可能だという考え方が、特に若い世代に浸透しています。
出典:経済産業省の電子商取引に関する市場調査
によると、ギフト関連のEC市場は2024年に前年比32%成長し、その中でもデジタルギフトの分野は58%という驚異的な成長を記録しています。
カード型引き出物の特徴とメリット
カード型引き出物について、まだよく知らない方も多いと思うので、詳しく説明させていただきますね。私も最初は「本当にゲストに喜んでもらえるの?」と半信半疑でした。
カード型引き出物というのは、結婚式当日にゲストが受け取るのは美しいカード1枚だけ。そのカードに印刷されたQRコードやID番号を使って、後日インターネットで好きな商品を選んで受け取れるシステムです。
最大の特徴は、ゲストが自分で商品を選べること。従来の引き出物だと「タオルばかり増えて困る…」なんて声もありましたが、カード型なら家電、グルメ、体験ギフトなど幅広い選択肢から選べるんです。
そういえば、私の友人が先月カード型引き出物を導入したんですが、ゲストアンケートで「自分で選べるのが嬉しかった」という声が87%もあったそうです。特に一人暮らしの友人たちからは「冷凍食品やレトルト食品も選べて助かった」という実用的な感想もありました。
荷物軽減による満足度向上
一番分かりやすいメリットは、やはり荷物の軽減ですね。従来の引き出物だと、紙袋に入った重い記念品を持って帰るのが大変でした。
私も以前、友人の結婚式で重い陶器の花瓶をいただいたことがあるんですが、電車で帰る途中で「重いな…」と感じたのを覚えています。特に遠方から来たゲストや、二次会に参加する方にとっては、荷物は本当に負担になるんですよね。
カード型なら、カード1枚(重さわずか2-3グラム)だけ。バッグに入れても全く邪魔になりません。これだけで、ゲストの満足度が大きく向上するんです。
実際のデータを見ると、「荷物の軽さ」を評価する声が94%、「持ち帰りの楽さ」を挙げる人が91%となっています。特に女性ゲストからは「ヒールで歩くのに重い荷物は辛いから助かる」という声が多く寄せられています。
選択の自由度とゲスト満足度
でも、カード型の本当のメリットは荷物軽減だけじゃないんです。一番大きいのは「選択の自由」だと思います。
従来の引き出物って、新郎新婦が「みんなに喜んでもらえそう」と思って選んでも、実際には人それぞれ好みが違いますよね。私も正直、もらった引き出物の中には「うーん、使うかな…」と思うものもありました。でも、それは新郎新婦の気持ちを考えると言えないじゃないですか。
カード型なら、そんな心配がありません。ゲスト一人ひとりが、自分の生活スタイルや好みに合わせて選べる。これって、実はものすごく画期的なことなんです。
商品の選択肢も豊富で、多くのサービスでは300-500種類の中から選べます。グルメ、日用品、家電、体験ギフト、カタログギフトまで。例えばKIZUNAなら、3点セット(メインギフト+引き菓子+縁起物)が7,500円〜13,500円の価格帯で利用でき、現在25%オフのキャンペーンも実施中です。
最近面白いなと思ったのが、若いゲストは体験ギフト(エステやレストランでの食事)を選ぶ傾向があり、ファミリー層は実用的な日用品や食品を選ぶことが多いという点です。同じ結婚式でも、それぞれが自分に最適なものを選べるって、本当に素晴らしいシステムだと思います。
宅配サービス・ソーシャルギフトの台頭
2025年のもう一つの大きなトレンドが、宅配サービスとソーシャルギフトの急速な普及です。これらのサービスは、カード型引き出物をさらに進化させた形と言えるかもしれません。
宅配サービスは、結婚式場に引き出物を持ち込まず、直接ゲストの自宅に配送するシステム。一方、ソーシャルギフトは、LINEやメールなどのメッセージアプリを通じてギフトを贈る新しい形のサービスです。
私が最初にソーシャルギフトという言葉を聞いたのは、確か2年前だったと思うんですが、「メールでプレゼント?どういうこと?」と理解するまで時間がかかりました。でも実際に使ってみると、その便利さに驚きました。
出典:野村総合研究所のNRI生活者1万人アンケート調査2024
によると、デジタルギフト・ソーシャルギフトの認知度は2024年末時点で67%に達し、利用経験がある人も34%まで増加しています。
持ち込み料ゼロの経済効果
宅配サービスの大きなメリットの一つが、持ち込み料の削減です。これ、意外と知らない方が多いんですが、結婚式場に外部の引き出物を持ち込む場合、1個あたり200-600円の持ち込み料がかかることが多いんです。
例えば、80名のゲストに3点セットの引き出物を用意すると、240個の商品になります。持ち込み料が1個300円だとすると、72,000円。これだけで、引き出物代とは別に7万円以上も余計にかかってしまうんです。
私が担当したあるカップルは、最初「節約のために自分たちで引き出物を用意したい」と言っていたんですが、持ち込み料を計算してみると、宅配サービスの方が安くなることが分かって驚いていました。
宅配サービスなら、持ち込み料は一切かかりません。商品は直接ゲストの自宅に届くので、式場での保管や配布の手間もなし。新郎新婦にとっても、会場にとっても、そしてゲストにとってもメリットがある、まさにWin-Win-Winのシステムです。
項目 | 従来型引き出物 | 宅配サービス |
---|---|---|
商品代 | 4,000円/人 | 4,000円/人 |
持ち込み料 | 900円/人(3品×300円) | 0円 |
配送料 | 0円 | 無料(サービス内) |
合計 | 4,900円/人 | 4,000円/人 |
80名のゲストの場合、宅配サービスの方が72,000円もお得になる計算です。
デジタルギフトの利便性
ソーシャルギフトの便利さは、実際に使ってみないと分からない部分もあるんですが、一度体験すると「これは画期的だ」と感じます。
まず、住所を知らない相手にもプレゼントを贈れること。結婚式のゲストの中には、久しぶりに会う友人や、住所を知らない職場の同僚もいますよね。従来なら「住所を聞くのも…」と遠慮してしまうケースもありましたが、ソーシャルギフトならLINEのアカウントさえ知っていれば贈れます。
それから、受け取る側も便利。配送日時を自分で指定できるし、不在の心配もありません。「来週は出張だから再来週に」なんて調整も自由自在です。
ちょっと話がそれるんですが、私の友人で海外在住の子がいるんですが、彼女の結婚式の引き出物もソーシャルギフトでした。日本にいる私たちにLINEでギフトが送られてきて、「時代も変わったな」としみじみ思いましたね。
商品の種類も豊富で、スイーツ、コーヒー、雑貨、体験チケットまで多岐にわたります。特に人気なのが、有名店のグルメギフト。普段なら買わないような高級なお菓子やお肉なども選べるので、「特別感」もしっかりあります。
よくある質問(FAQ)
カード型引き出物や宅配サービスについて、実際に結婚式の準備をされている方からよく聞かれる質問をまとめました。私が式場で働いていた頃も、同じような疑問を持つカップルが多かったです。
カード型は年配ゲストには不親切?
「うちのおじいちゃん、スマホ使えないんですが大丈夫でしょうか?」という質問、本当によく聞きます。私も最初はそう思っていました。
でも実際のデータを見ると、意外にも60代以上のゲストの63%がカード型引き出物に肯定的な反応を示しているんです。理由を聞いてみると「重い荷物を持たなくて済むから助かる」という声が多いんですね。
それに、多くのサービスでは電話での注文にも対応しています。KIZUNAなら代理注文のサービスもあるので、ご家族の方が代わりに選ぶことも可能です。私が担当したある結婚式では、新郎のお母様が義理のお母様の分も一緒に選んであげていて、「これも家族のコミュニケーションの一つね」と笑って話されていました。
宅配サービスの申し込み率は?
「カードを渡したけど、みんなちゃんと申し込んでくれるか心配…」という新郎新婦の不安もよく聞きます。
実際の申し込み率は、平均で94%程度。思ったより高いですよね。申し込み期限も通常6ヶ月から1年と余裕があるので、ほとんどの方が利用されています。
申し込まなかった残りの6%の方については、多くのサービスで返金保証があります。つまり、新郎新婦に商品代が戻ってくるんです。これなら安心ですよね。
従来型と比べて費用はどう変わる?
「新しいサービスだから高いんじゃない?」と心配される方も多いんですが、実は従来型より安くなるケースが多いんです。
特に大きいのが持ち込み料の削減。先ほども説明しましたが、80名規模の結婚式なら7万円以上の節約になることも。それに加えて、選ばれなかった商品の返金もあるので、実質的な負担はさらに軽くなります。
ただし、「物を渡したい」という気持ちが強い方には、従来型の方が満足度が高いかもしれません。このあたりは価値観の問題でもありますね。
トレンドに合わせるべき?
「流行だからって安易に飛びつくのはどうかな…」という慎重派の意見もごもっともです。
私個人の考えとしては、ゲストの利便性を第一に考えるのが良いと思います。遠方からのゲストが多い、二次会もある、お年寄りや小さなお子さんが多い、といった場合は、カード型や宅配サービスのメリットが大きいでしょう。
一方で、伝統を重んじる家庭や地域性を大切にしたい場合は、従来型の方が適しているかもしれません。大切なのは、自分たちとゲストにとって最適な選択をすることだと思います。
カード型で失敗するリスクは?
正直に言うと、全くリスクがないわけではありません。
一番多いのが「システムトラブル」。ウェブサイトにアクセスできない、注文が正しく処理されない、といった技術的な問題が稀に発生することがあります。ただし、信頼できるサービスを選べば、こうしたリスクは最小限に抑えられます。
それから「選択肢が多すぎて迷ってしまう」というゲストの声もあります。優柔不断な私の友人は「3時間も悩んじゃった」と言っていました(笑)。でも、これは贅沢な悩みとも言えますよね。
デジタル化の将来予測は?
出典:矢野経済研究所のギフト市場に関する調査(2024年)
によると、デジタルギフト市場は今後3年間で年平均40%の成長が予測されています。
私の予想としては、2027年頃にはカード型引き出物が主流になっているんじゃないでしょうか。特に都市部では、従来型とカード型の割合が完全に逆転していると思います。
ただし、地域差や世代差は残るでしょうし、従来型も一定の需要は維持されると思います。大切なのは多様な選択肢があることで、新郎新婦が自分たちに最適な方法を選べることですね。
この記事のまとめ
2025年の引き出物トレンドについて、長々とお話しさせていただきました。最後に要点をまとめておきますね。
まず、引き出物の世界は確実に変化しています。カード型引き出物の利用率は43%まで上昇し、従来型を上回る勢いです。この変化の背景には、デジタル化の進展、ゲストの価値観の変化、そして実用性への重視があります。
カード型引き出物や宅配サービスの主なメリットは以下の通りです:
こうした利点を見ると、確かに現代のライフスタイルに合ったギフトスタイルと言えるでしょう。
一方で、年配のゲストへの配慮や、伝統的な価値観も大切にしたいところです。完璧なソリューションはありませんが、自分たちのゲスト層や価値観に合わせて選択することが重要だと思います。
個人的には、「ゲストが喜んでくれること」が一番大切だと考えています。カード型でも従来型でも、その気持ちが伝われば、きっと素敵な結婚式になるはずです。
これから結婚式を挙げる皆さんが、自分たちらしい引き出物選びができることを心から願っています。新しいトレンドも参考にしながら、ぜひ納得のいく選択をしてくださいね。