結婚式招待状の文面は?ラインでのカジュアルな文面から時候の挨拶まで解説
結婚式が決まって一番に悩むのが、結婚式招待状の文面。結婚式に慣れている人なんていませんから、悩むのは当たり前です。「どんな文面なら失礼にならないの?」「時候の挨拶って必要?」と、悩みや疑問は尽きませんよね。今回は結婚式招待状の文面に悩む新郎新婦さまに向けて、結婚式招待状の基本を解説いたします。
結婚式招待状の基本文例
一般的な結婚式招待状の文例は次のとおりです。
- 頭語(拝啓、謹啓など)
- 時候の挨拶
- 結婚式・披露宴へご招待したい旨を伝える文章
- 結語(敬具、謹白など)
- 差出日(令和〇年〇月〇日吉日)
- 差出人(新郎新婦の連名、両親名義、新郎新婦と両親の連名など)
- 結婚式の日時、場所
日時 令和〇年〇月〇日(〇曜日)午後1時~
場所 ○○ホテル
東京都港区区○○ 1-2-3
TEL:03-1234-5678
- 出欠席連絡の返信期日(1ヶ月後が一般的)
カジュアルな結婚式の招待状・ラインでの結婚式招待状の文例
最近ではラインで送る結婚式招待状も一般的になりつつあります。親しい友人や暫く会っていない友達への招待状、さらにカジュアルな立食パーティなどでの披露宴の場合には、メールやラインでカジュアルに結婚式招待状を送る場合も少なくないことでしょう。では、カジュアルな結婚式招待状の場合は、どのような文面を使えばよいのでしょうか?
カジュアルな結婚式やラインで送る招待状であっても、最低限のマナーは重要。時候の挨拶や頭語、結語をおさえた丁寧な文面を心がけましょう。また、お祝いの招待状では句読点を使わないのがマナーです。「、」「。」は使わず、スペースや改行で読みやすく整えましょう。
「拝啓 風薫るさわやかな季節となりました
皆さまにおかれましては 益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび 私たちは結婚し 新たな第一歩を踏み出すことになりました
日頃よりお世話になっている皆さまにご挨拶も兼ねてささやかながらパーティを開催したいと思います
なお当日はカジュアルな立食パーティとなりますので、お気軽な平服でお越しいただければと思います
ご多忙なところお手数をおかけ致しますがぜひご出席くださいますようご案内申し上げます
皆さまに楽しんで頂ければ幸いです
敬具」
カジュアルな結婚式の招待状では、ゲストに着てきてほしい服装のご案内を文面に入れておきましょう。結婚式へ着ていく服装はゲストにとっては重要なポイントです。フォーマルかカジュアルか、的確に提示するようにしましょう。
親族のみに結婚式招待状を送るときの文例
親族のみに送る招待状の場合、どこまで丁寧な文面にするかが重要になります。では、具体的にはどのような文面にすればよいのでしょうか?
親族のみへの結婚式招待状の文例
親族のみを招待する結婚式であっても、招待状の文面は一般的な招待状と同様、丁寧に作成しましょう。
「拝啓 秋涼の候
皆さまにおかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます
このたび 私たちは結婚し 新たな第一歩を踏み出すことになりました
つきましては 日頃よりお世話になっている皆さまに 感謝の気持ちをこめて
ご挨拶ならびにささやかな披露宴を催したく存じます
ご多用中誠に恐縮ですが ぜひご出席賜りますようご案内申し上げます
敬具」
親族のみの場合、出欠席の確認がすでに取れているといったケースも少なくありませんので、その場合は返信ハガキを用意しなくても問題ありません。ただし、親族のみの場合でも、結婚式日時や場所の案内をメインとて結婚式の招待状は送るようにしましょう。
入籍後、披露宴のみの招待状の文例
「拝啓 早春の候
皆さまにおかれましては健やかにお過ごしのことと存じます
このたび 私たちは○○年○月○日に入籍いたしました
つきましては日頃よりお世話になっている皆さまにご挨拶ならびにささやかな披露宴を催したく存じます
ご多用中誠に恐縮ですが ぜひご出席賜りますようご案内申し上げます
敬具」
入籍後の披露宴の場合は入籍日を記載しましょう。日頃から気にかけてくれている親族一同に、おめでたい日をきちんとご報告することが大切です。
結婚式招待状を新郎新婦連名で送るときの文例
結婚式の招待状は基本的に新郎新婦連名で記載するのが原則です。どのパターンの招待状であっても、新郎新婦連名での記載の仕方は共通です。結婚式招待状では結語の後、差出日と合わせて、次のように記載しましょう。
「令和○年○月吉日
○○○○(新郎氏名)
○○○○(新婦氏名)」
結婚式(挙式)のみの招待状文例
挙式のみの結婚式招待状の場合は、その旨を招待状にも記載しておくと喜ばれます。
「拝啓 春暖の候
皆さまにおかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます
私たちはこのたび結婚することになりました
つきましては親しい皆様の末永いお力添えをいただきたく 教会式にて挙式を催します
ご多用のところ恐縮ではございますが ぜひご出席下さいますようお願い申し上げます
なお 誠に勝手ながら披露宴を行う予定はございません
ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう お願い申し上げます
敬具」
ポイントは、「誠に勝手ながら披露宴を行う予定はございません」と前もって記載しておくこと。また、挙式だけの場合は所要時間は30分程度です。そのためだけにフォーマルな格好をしてきてもらうのも申し訳ないという場合は、「気軽にご出席いただきたいと思っておりますので、当日はぜひ平服でお越し下さい」などといった一文を加えておくと良いでしょう。
結婚式招待状で使える時候の挨拶
結婚式招待状に欠かせない時候の挨拶について「何を書けばいいの?」と疑問をお持ちの方のために、季節ごとの時候の挨拶をまとめてご紹介いたします。
結婚式招待状で使える時候の挨拶:春
早春の候
春分の候
春暖の候
桃の香りとともに春めく頃
花の便りとともに街が春色に染まる季節
…など
結婚式招待状で使える時候の挨拶:夏
深緑の候
梅雨の候
大暑の候
長かった梅雨もようやく開け
いよいよ夏本番ですが
…など
結婚式招待状で使える時候の挨拶:秋
初秋の候
錦秋の候
秋涼の候
紅葉の候
日増しに秋の深まりを感じる今日このごろ
爽やかな秋晴れの日が続いておりますが
…など
結婚式招待状で使える時候の挨拶:冬
初冬の候
師走の候
寒冷の候
いよいよ寒気がつのり
本格的な冬の到来を迎え
冬の空気が美しく澄む頃
…など
最後に
今回は結婚式招待状の文面について、いくつか例をあげてご紹介しました。結婚式招待状の文面を考えるときは、基本的なマナーを守りながら少しずつアレンジしていけば、ゲストに対して新郎新婦の真心が伝わる文章が作れるでしょう。思い出に残る結婚式招待状に仕上げてくださいね。